プロンプトエンジニアリングは、AIとの会話を効果的に導くための手段です。この記事では、ChatGPTを用いたコミュニケーションの質を高めるためのプロンプト手法の基本から応用までを詳しく解説します。また、プロンプトを使いこなすことのメリットや、さまざまなシナリオでの活用方法についても触れていきます。これからChatGPTを使ってみたい方や、より効率的な使い方を探している方にとって、役立つ情報を提供します。
ChatGPTとプロンプト手法
プロンプト手法の基本的な使い方
プロンプト手法とは、ChatGPTに対して特定のタスクを実行させたり、特定の形式で回答を得たりするための指示や質問のことです。この手法を用いることで、ChatGPTは与えられた指示に沿って回答を生成し、ユーザーのニーズに合った情報を出すことができます。プロンプトの設計は、ChatGPTに求める出力の質や精度を左右するため、とてもに重要。
プロンプト手法を使うメリット
プロンプト手法を用いることで、ChatGPTからの回答の質を大幅に上げることができます。例えば、より具体的な情報を求める場合や、特定のフォーマットで回答を得たい場合に、プロンプト手法を活用することで、欲しい結果を得やすくなります。また、プロンプトを工夫することで、ChatGPTの応答から新たな知識を得たり、創造的なアイデアを引き出したりすることも可能。
プロンプト手法を理解し、活用することで、ChatGPTの持つポテンシャルを最大限に引き出し、日常業務の効率化、学習のサポート、創造的な活動の触発など、さまざまな面でその恩恵を受けることができます。
この基本的な理解をした上で、次に、ChatGPTに活用できる基本的なプロンプト手法について詳しく見ていきましょう。
ChatGPTに活用できる基本的なプロンプト手法
ChatGPTの能力を引き出すには、これから紹介するプロンプトの手法を使うといいです!
Zero-shot Prompt
Zero-shot Promptとは、ChatGPTに事前に例示なしに質問やタスクを提示する手法です。
例えば、
- 「東京の主な観光スポットは?」
- 「猫の絵を描いてください」
- 「100円でできる料理を教えてください」
といった質問やタスクに対して、ChatGPTは事前に提供された情報がなくても、その膨大なデータベースから適切な回答や情報を生成します。注意点は、膨大なデータから答えているというところです。例を与えていないので的を絞っていない状態なので幅が広い回答になります。
Few-shot Prompt
Few-shot Promptとは、ChatGPTに特定のタスクに適した出力を促すために、プロンプトの中に複数の例文(few-shot)を示す手法です。
例えば、
- 「以下の文章を要約してください」というタスクに対して、実際の要約例をChatGPTに教えてあげる。
- 「料理を考えてください」というタスクに対して、使う材料をChatGPTに教えてあげる。
- 「以下の情報を使って、上司にメールを書いてください。」というタスクの場合は、いつも自分が送っているメールの例を入れてあげる。
CoT (Chain of Thought) Prompt
CoT Promptとは、ChatGPTに問題解決の過程をステップバイステップで説明させるよう促す手法
例えば、
- SNSマーケティングをしたいとき
- 事業計画を立てるとき
- Webサイトを作るとき
こういった、ステップごとに分けてくれる魔法のプロンプトがあるので特別に教えます!知ってる方もいるとは思いますが、すごくシンプルなプロンプトです。「ステップバイステップ」このプロンプトを使うだけ
このように、例を示さずにステップをを出力させるやり方を「Zero-shot-CoT Prompt」といいます。
このようにステップで教えてもらえると、CoT Promptも作りやすくなりますね!
CoT Promptのいいところは、段階的に考えてくれるので間違いを減らしてくれるところや途中に間違いがあれば修正することができる点にあります。
ChatGPTの応用プロンプト手法
ToT (Tree of Thoughts) Prompt
ToT (Tree of Thoughts) Promptとは、直訳すると「思考の木」といいます。
ChatGPTは、1つの問題に対して1つの答えをだせない。そこで、「ちょっと待って、ほかの答えも考えてみて」と伝えるといろんな回答をしてくれる。こういう風にしていくと木の枝のように分かれていくので、ToT Promptと呼ばれます。
ToT Promptのいいところ
- いろんな答えを比べて、一番良い答えを見つけられる
- 思いもよらないアイデアが浮かぶ
- 問題をいろんな角度から考えることができる
以下の画像がとてもざっくりな例です。
ReAct
ReActプロンプトは、推論(Reasoning)と行動(Action)を組み合わせたプロンプトで、ChatGPTに対して、特定の問題に対する具体的な解決策を提案させる手法簡単に説明すると、ChatGPTに「どうして?」と「じゃあ、どうすればいいの?」を合わせたもの。
指示や質問文のあとに、「Thought:考え」、「Action:行動」、「Observation:観察」を入れることでChatGPTが具体的なな計画を立ててくれます。
[ここに文章を入力] Thought : Action : Observation :
深津式 Prompt
深津式 Prompt、ChatGPTに特定の役割を与え、その役割に基づいた回答や提案をさせる手法
「#」マークダウン形式で命令文や役割などを決めて出力させる
# 命令文 これからあなたは○○です。 以下の入力文の○○について要約してください。 #制約条件 - 小学生でもわかりやすく書くこと - 箇条書きで書くこと # 入力文 <ここにプロンプト>
ニュースの情報をそのままコピペしました
Goal Seek Prompt
Goal Seek Promptは、はじめにゴールを伝えてそのゴールに向かって進んでいく手法
今回はざっくりですが、ロゴを作るためにステップごとに質問をするようにしてます。参考になればいいかなと思います。特に、目標達成のための戦略や計画を立てる際に役立ちます。
まとめ
この記事を通じて、ChatGPTとプロンプト手法の基本から応用まで幅広くご紹介しました。ChatGPTは、その革新的なAI技術により、私たちのコミュニケーション、学習、業務プロセスにとても役に立ちます。
基本的なZero-shot、Few-shot、CoTプロンプトから、より高度なZero-shot-CoT、ToT、ReAct、深津式、Goal Seekプロンプトに至るまで、各手法はChatGPTとの対話をより豊かで効果的なものにします。これらのプロンプト手法を駆使することで、ChatGPTからの回答の質を向上させ、より具体的かつ有用な情報や解決策を得ることができます。
僕は、ChatGPTのレクチャーをしているので学びたいなという方は気軽にお問い合わせください!
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